すぎた動物病院は1998年4月に南埼玉郡白岡町西7丁目にテナントとして開院し、その後、2006年4月に現在の新白岡3丁目に釜飯屋さんの中古物件を改装し移転いたしました。2015年7月から2016年3月まで大規模改装工事を行い、現在に至ります。
開院当初は寄生虫や伝染病などの感染症が多かったのですが、最近では犬も猫も屋内飼育が多くなり、また、予防医学も発達したことで高齢になるまで元気に過ごすことができるようになってきました。また医療機器の発達に伴い今まで原因不明であった病気も診断可能になってきました。その結果、病気の種類も様変わりし、癌や心臓病・腎臓病・認知症など人間の高齢期の病気と同じような病気を患う動物が増加しています。
しかしながら、フィラリアやノミ・ダニ・お腹の寄生虫は過去の病気ではありません。近年ではマダニが媒介する重症熱性血小板減少症候群(SFTS)をはじめとした、寄生虫や感染症の予防は確実にかつ定期的に行うことを奨励しています。これは動物のためだけではなく、われわれ人間への感染症(人獣共通感染症)としてとらえているからです。
また、高齢になった動物の病気と付き合うためには様々な問題と直面します。この時に第一に考えるのが動物のQOL(Quality Of Life 身体的精神的社会的な生活の質)だけではなく飼い主の皆様のQOLも考えながら治療に取り組むということです。現在では人間とほぼ同様な検査・治療は可能な時代になりました。脳腫瘍を摘出したり、心臓弁膜症の手術も可能な時代です。ただし、そこには物理的・金銭的・精神的な障害が発生します。高度な医療を受けさせることよりも、毎日を大事に楽しく家族と一緒に過ごすことの方がその子にとって、家族にとって幸せなこともあると考えています。
以上のようなことを踏まえて、当院では子犬・子猫のしつけ相談から、その子が高齢になり無事に最期を迎えられるまでの“一生涯”をご家族と一緒に悩み・考えながらホームドクターとして日々研鑽をつみながら診療をしております。皆様の小さなご家族のヘルスケアのお手伝いができると思います。たまには厳しいことをお伝えすることもございますが、小さなことでも構いません。病気じゃなくても構いません。しつけ・食事・運動・体重などなど動物との楽しい暮らしのなかで巻き起こる疑問や質問・インターネットや本の情報で混乱されていること、心配なことがございましたらどうぞご遠慮なくご相談ください。
もちろん専門科のある大学病院・専門病院等の二次診療施設との提携もございますので高度医療のご提案、ご紹介も可能です。院長は東京農工大学大学院にて消化器疾患及び皮膚疾患における腸内細菌叢と糞便移植療法についての研究で学位(博士号)を取得しております。。また、獣医アトピーアレルギー免疫学会認定獣医師であり、現在学会会長を務めています。皮膚病をはじめアトピー性皮膚炎、アレルギー・免疫疾患の治療にも力を入れております。ぜひ、ご相談ください。